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ALL ARCHITECTURE INTERIOR PAVILLION

不動前のスタジオ

東京 / 2018 / 住宅兼スタジオ

写真家のための自宅兼スタジオ。敷地は今も古い木造住宅や町工場が多く残る雑多ながらも穏やかな質感を持ったエリアに位置している。素潜りで海の抽象写真を撮る作風で知られる建主の写真家も、祖父の代から受け継ぐ既存の工場を残すことを当初、希望していた。しかし地震による倒壊の危険が高いことが分かり、既存工場や町の質感をできるだけ残しつつも、土地を有効活用できるように建て替えをすることになった。
​ 最大限の建物ボリュームを獲得しながら、前面にある公園だけでなく、町の質感を積極的に取り込む計画とした。 具体的には、外階段やプランターボックスを兼ねたテラスを建物の四周に配し、それらを逆梁として利用することで、梁型のないシームレスな天井・庇の連続性を獲得した。また開口部はコーナーガラスとして、ボックスカルバート型の一方向性の大開口にはない、この町の質感に合う多方向性を持つ開放感をもたせた。
天井は普通型枠で荒々しい打ち放しコンクリート仕上げとし、コストダウンを図り、庇まで連続する天井にはウレタン塗装を厚塗りした。 濡れ色のコンクリート天井には荒々しい素材感と周囲の光景の映り込みが複雑に入り混じり、建主の作品世界のような、水中から見上げた海面のような状態が顕れた。