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Individual Circulation展

東京 / 2023 / 展示

東横イン 羽田空港Ⅱ店で催されたIndividual Circulation展に出展した2つの立体作品。循環型社会の一員としての東横インの取り組みのうち、“アルミボトル”と“再生プラスチック”に着目し、それぞれを建築的にアセンブルした。

 

1.アルミの小さな橋
アルミニウムはおもしろい素材だ。ヨーグルトの蓋から飛行機まで変幻自在、幅広く使われている。リサイクル率も高く、国内では約98%、特に水平リサイクル率(つまり缶から缶へ)は約91%で、ペットボトルの15.7%よりも高いようだ。理論的には半永久的にリサイクルし続けることができることを知った。
そのような発見から、アルミニウムそのものに向き合った構造体を考えた。小さな力でも持ち上がり、自分よりもはるかに重いものを持ち上げてしまう。中空成形によって、さらに軽くて強くなる。その構造的性質をシンプルに表現する小さな橋をつくってみた。変幻自在、このまま大きな橋もつくれる。

 

2. 有形無形
ペレットはプラスチックのリサイクルの過程で、ひととき存在する小さな粒だ。分別された廃プラスチックが溶解・着色され、ペレットとなる。それが再び溶解されて何かに生まれ変わる。
ペレットを触っていると、それは僕たちの世界だって同じなんじゃないか、と空想した。
実際に存在するある都市の縮減模型をペレットでつくった。粒子化された都市は、どこかアノニマスで刹那的に見えてくる。

 

 

グラフィックデザイン:乗田菜々美
協力:田中哲也建築構造計画